なぜ40代は『なんとなく滑る』を繰り返してしまうのか

マインド・体験談

ゲレンデから帰る車の中で、こんなことを思ったことはありませんか。

「今日も楽しかった。でも、何か進んだかな?」

楽しかったのは本当です。でも何かが引っかかる。充実感と、どこかモヤっとした感覚が、同時にある。

僕はこれを「なんとなく滑り」と呼んでいます。目的もなく、ただコースを消化していく滑り方です。40代のスノーボーダーに、わりと多いパターンじゃないかと思っています。


最初は違った

スノーボードを始めたばかりの頃は、毎回何かを掴んでいる感覚がありました。

転ぶたびに「次はこうしよう」という発見がある。ターンが少しスムーズになった瞬間に「今日は一個進んだ」とわかる。リフトに乗るたびに、自分が更新されていく感じがありました。

あの感覚は、本物でした。

でもそれは、「初心者が中級者になるフェーズ」の話です。ある程度滑れるようになると、一回の滑走で得られる成長の量は、目に見えて小さくなります。これは当たり前のことです。どんなスポーツでも、上達の速度は最初が一番速い。

問題は、成長の量が減ったことに気づかないまま、同じやり方で滑り続けてしまうことです。


「なんとなく滑り」が生まれる3つの理由

1. 目標がないまま山に来ている

「今日は楽しく滑ろう」は目標ではありません。それは気分です。

楽しく滑ること自体は悪くない。でも「楽しく滑ること」しかないと、人間は自然と「できること」だけを繰り返します。得意なコースを何度も滑る。同じターンを何度も繰り返す。それは楽しいけれど、成長ではない。

2. 1日の滑走を「振り返っていない」

滑り終わった後、何かを記録していますか。

おそらく、していない人がほとんどだと思います。「今日は何本滑った」「あのコースは気持ちよかった」くらいは覚えている。でも「今日できたこと」「今日できなかったこと」を言葉にしている人は、ほとんどいません。

振り返りがないと、成長は積み上がりません。同じ失敗を何度でも繰り返します。

3. レベルアップに時間がかかるフェーズに入ったことを理解していない

初心者の頃は、1回の滑走で目に見えて上手くなれました。でも中級者以降は違います。同じ1回の滑走で得られる成長は、ずっと小さくなる。

これは「成長が止まった」のではありません。「レベルアップに時間がかかるフェーズに入った」だけです。

でもこれを理解していないと、成長を感じられない滑走が続いた時に「自分には才能がないのかも」と思い始めます。そこで諦める人が、40代には多い。


若者と同じやり方では、うまくいかない

20代のスノーボーダーを見ていると、なんであんなに早く上達するのかと思います。

理由は単純で、滑走回数が違います。週末ごとに来て、シーズンに20〜30回滑る。それだけ回数があれば、なんとなく滑っていても少しずつ上手くなれます。

でも40代は違う。年に7〜10回しか滑れない。家族との時間、仕事、体の回復。使える時間は限られています。

だから40代は、1回の滑走を「意図的な練習」に変える必要があるんです。なんとなく滑っている余裕は、正直ありません。


じゃあ、どうするか

答えはシンプルです。毎回の滑走に「今日のテーマ」を一つだけ決める。

一つでいいです。「今日はバックサイドターンの切り替えだけを意識する」「今日はスピードが出ても後ろに引けないようにする」。それだけで、同じ滑走がまったく別のものになります。

帰りの車の中での感覚が変わります。「今日も楽しかった。でも何か進んだかな?」ではなく、「今日はこれができた。次はあれをやろう」という感覚になります。


おわりに

僕自身、長い間「なんとなく滑り」を続けていました。家族と一緒に滑る時間は幸せだったし、それで十分だと思っていた時期もあります。

でもある時、気づきました。自分は「成長したい」という気持ちを、どこかに置いてきてしまっていると。

40代には40代の成長の仕方がある。若者と同じ速度じゃなくていい。でも、なんとなく滑るのはもうやめようと決めました。

このサイトは、その試行錯誤の記録です。同じように感じている40代に、少しでも届けばいいと思っています。

ユウタロウ


このサイトについて → [SNOWBOARD LAB 40とは]
次の記事 → [40代がスノーボードで「成長を感じる」ための3つの仕組み]

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