
スクールで「わかったふり」をしてきた話と、本当に必要だったこと
スノーボードスクールに通ったことがあります。
上達したくて申し込みました。インストラクターは丁寧でした。一生懸命教えてくれているのはわかっていました。でも正直に言うと、教わったことがよくわからなかった。
一番記憶に残っているのはこれです。
「カービングをする時は、太ももと脇腹をできる限りくっつけて、そこに雪玉を挟んでいるイメージで滑ってください」
その場で「それ、どういう意味ですか」と言えばよかった。でも言えなかった。
理由の一つは、周りへの気遣いです。若い頃はもっと無遠慮に質問できていた気がします。でも40代になると、妙に人の目が気になるようになっていました。他の受講者の時間を取ってしまうんじゃないか。インストラクターの説明の流れを止めてしまうんじゃないか。全部いちいち質問していたら迷惑じゃないか。
そういう遠慮が積み重なって、わからないまま進んでしまう。
これ、スノーボードに限らず40代あるあるじゃないかと思っています。経験を積むほど、人への気遣いが増える。でもその気遣いが、自分の学びを邪魔することがある。
なぜわかったふりをしてしまうのか
その場で「それ、きついんですが」と言えばよかった。でも言えなかった。
周りに他の受講者がいた。インストラクターが一生懸命教えてくれているのに、水を差したくなかった。そして正直、「できません」と言うこと自体が恥ずかしかった。
40代でスノーボードを始めると、こういう場面が増えます。自分より若い人たちの中で、できないことや違和感を声に出すのが難しい。でもそれが、上達の一番の障害になっていたんじゃないかと今は思っています。
インストラクターの言葉が伝わりにくい理由
インストラクターが悪いわけじゃありません。
「雪玉を挟むイメージ」は、カービングターンで重心を安定させるための伝え方として、おそらく理にかなっています。でも僕に欠けていたのは「なぜそれをやるのか」という理解でした。
その動作がどのスキルに繋がっているのか。それをやることでターンの何が変わるのか。その説明がないまま「こうやってみて」と言われると、ただこなすことしかできない。言われた通りにやっているつもりでも、何が正解かわからないので、手応えもない。
これはスクールに限った話じゃないと思っています。「何をやるか」より「なぜやるか」がわかった時に、人間の身体は動きやすくなります。40代はなおさらそうだと感じています。理屈で理解してから身体を動かす方が、素直に従うより結果が出やすい。
では、スクールで何をすべきだったか
今ならこうします。
動作の意味がわからない瞬間に止める。「それをやると、ターンの何が変わりますか?」と聞く。「なぜそうするのか」が理解できれば、あとは自分で試行錯誤できます。でも理由がわからないまま動作だけ真似しても、何が正解かの判断ができません。
もう一つ、「できているかどうかの判断基準」を教えてもらうことも大事です。「雪玉を挟んでいるイメージで滑れていたら、どんな感覚になりますか?」と聞く。正解の感覚がわかれば、一人で練習する時にも確認できます。
スクールに行く前にやっておくべきこと
スクールは「わからないことを聞く場所」です。でも「何がわからないかわからない」状態で行くと、インストラクターの言葉を受け取る準備ができていません。
行く前に自分の課題を一つだけ言語化しておくといいです。「バックサイドターンで後ろに引けてしまう」「ターンの切り替えがうまくいかない」など、具体的な悩みを持ってスクールに臨むと、質問もしやすくなります。
プライベートレッスンという選択肢
グループレッスンの問題を考えると、プライベートレッスンという選択肢が浮かびます。自分のペースで質問できて、自分の課題に集中できる。理屈としては、グループレッスンより効果が高いはずです。
でも正直に言うと、僕はまだ試していません。
理由は費用です。プライベートレッスンは1時間あたり1万円前後が相場で、場合によってはそれ以上かかることもあります。年に数回しか滑れない中で、1回の滑走にそれだけ上乗せする価値があるのかどうか、踏み出せていない。
費用以上の効果があるのかどうか、正直わかりません。試してみないとわからないのはわかっているのですが、そこが悩ましいところです。
もし実際にプライベートレッスンを受けた経験がある方がいたら、ぜひ教えてほしいです。このサイトのお問い合わせページから感想を送ってもらえたら、記事にして共有します。
まとめ
スクールで「わかったふり」をしてきた話を書きました。
「これをやると何が変わりますか?」と聞けていたら、あのスクールはもっと意味のある時間になっていたかもしれません。同じ経験をした人がいたら、次はぜひ「なぜですか?」と聞いてみてほしいです。
理由を理解してから動く人が、一番上達が早い。年齢は関係ありません。
ユウタロウ
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